算数障害の子どもの特徴に合わせた教え方4パターン【おすすめ教材も】

 

先日学習障害の一つ、算数障害について記事を書きました。

 

その記事でも書いたように、算数障害といっても子どもによって苦手な領域が違ったりすることが多くあります。

数の概念が苦手な子、計算の手順を覚えるのが苦手な子、文章題が苦手な子、、、

 

それぞれの特徴を知ることで、克服するための方法も見えてくると思います。

今回の記事では、算数障害を持つ子どもそれぞれの特徴、支援方法・教え方について解説していきます。

 

 

算数障害は「計算と推論」

学習障害・算数障害のことについては、以前の記事で詳しく解説しましたが、

主に「計算する」「推論する」ことに困難を抱えている状態に当たるのが算数障害です。

この記事では、この二つの領域をさらに分割して、4パターンに分類して考えて見ようと思います。

 

数処理が苦手な子ども

まず最初に「数処理」が苦手な子どもです。

この数処理という領域は、今後の知識の基盤となるところです。

 

数処理とは、数詞、数字、具体物の対応関係を理解できているか、という事です。

具体的には、物を正しく数えることができなかったり、11を101としてしまうような十進位取り法が理解できていない場合などがあります。

 

数処理は算数の基礎となるところなので、ここでつまずいている子には難しい計算を与えるよりもまずは小さい数から数詞・数字・具体物の関係を学ぶようにした方が良いと思います。

こんな感じで、色々な表し方で数を表しながら、例えば「さん」と言ったら当てはまるカードを取る、というようなゲームもできると思います。

 

計算が苦手な子

ひとくちに計算と言っても、暗算と筆算という別の計算があり、それぞれ必要とされる力が違います。
別々に見ていきましょう。

 

簡単な暗算ができない

これはジャマイカでも本当に多くの子どもが抱えている問題です。

20までの数の計算でも、指を使わずに計算できるようになかなかなりません。

 

指を使わなくても計算をイメージできるように、タイルやブロックなどの半具体物を使うのが有効です。

有名な物で言えば、遠山啓先生の水道方式がありますが初心者には本が分厚くて敷居が高いと思うので、わかりやすいものを紹介しておきます。

 

半具体物を使って何度も計算を繰り返すことで、イメージを持ちながら計算できるようになっていくはずです。

 

 

筆算の計算が苦手

筆算の計算が苦手な子どもの中には2パターンあります。

まずは、空間認知能力が弱く位置関係を正しく認識していないために、位取りがずれてしまう子どもたちです。
そういった子どもたちには、しっかりと枠に入れた計算練習をさせてみると一気に改善されることもあります。

もう1パターンは、計算の手順を手続き的に覚えるのが苦手で、計算の手順を間違えてしまう子どもです。
数字の概念は正しく持っているのに、手順を覚えられず間違えてしまう子どももいるわけですね。

そういうお子さんの場合には、計算の手続き表、例えば1、〇〇をする→2、◇◇をする、というようなフローチャートを作り、それを持ちながら練習するようにしてもいいかもしれません。

 

 

数概念が理解しにくい子

次に、数概念を理解しにくい子どもです。具体的には、数の「序数性」と「基数性」というものを理解できるかどうかというのがポイントになってきます。

 

継次処理と同時処理

序数性・基数性の前に、「継次処理能力」と「同時処理能力」というものを確認しておきたいと思います。
例えば、地図を見ていることをイメージしてください。

多分、現在地から目的地に行きたい時に地図を2種類の見方で見る人がいると思います。

それは、「まず真っ直ぐ行って、突き当りを左に曲がって、そのあと右に、、、」というように手続き的に覚える人と、イメージを見て位置関係を把握して道を考えるひと。

 

じつはこれが「継次処理能力」と「同時処理能力」の違いです。

情報を1つずつ系列的に処理することが得意な人もいれば、複数の情報を全体的・空間的に処理することが得意な人もいます。

そして、算数障害を持つ子どもたちの中には、これらのどちらかの力がとても弱い子どもたちがいます。

だからこそ、その子の足りない部分を見極めて、必要な支援をする必要があります。

 

それぞれの弱みを持った子どもの具体例を考えてみましょう。

 

序数性が理解できない

まずは、「継次処理能力」の弱い、順序性を理解できないこどもです。
数の大きさの概念は持っているものの、何番目?という問題が苦手だったりします。

 

基数性が理解できない

そして特に多いのが、この基数性を理解していない子どもたちです。

数の大きさを理解していなくて、大きさを推測したり、千円で何を買えるかが分からなかったりします。
いわゆる数感覚と呼ばれるものが乏しく、数が大きくなってきたり抽象的になってきたりするとどんどん分からなくなっていきます。

しっかりと数の量の感覚を持つためには先ほども紹介した「水道方式」が有効だと思います。

 

 

文章題が解けない子

最後に文章題が解けない子どもたちです。

主に、文章題の意味が理解できない、あとは立式ができない場合が多いです。

 

こういう場合には、まずは問題の意味が理解できるように絵や図を書くことが有効です。
これを体系的にメソッド化してあるのが、シンガポールのバーモデルです。

シンガポールマスのようなモデル化を習慣化することで、文章から計算までの架け橋になってやり易くなるかもしれません。

シンガポールマスのバーモデルが面白い!算数世界一の理由とは

 

 

弱みを見極めるのは難しい

さらに詳しい指導法なんかは、こちらの本に良くまとめられています。

 

 

ここまで書いてきたように、子どもの発達や特性によって得意・不得意なことが違います。そして、その子その子に合った指導が必要になってきます。

でもそれは忙しい保護者にとっては難しい方も多いだろうと思います。
そういった場合には、個別最適化されているE-learning教材を使うことが有効だと思っています。

現在のE-learningの機能は素晴らしくて、子どもの回答から苦手部分やつまずいているポイントを探り当てることができます。

そのうえで、その子に合った指導や出題がされるようになっていて、算数障害を持つ子ども(もちろん大人でも)にはとても有効だと思います。

 

日本国内では、すららネットという会社の教材が有名です。

特に発達障害・学習障害に特化した教材作りがされているので、大きな助けになると思います。

 

 

まとめ

算数障害を持つ子どもたちの中にも、色々な特性を持っている子どもたちがいることが分かりました。

それぞれの苦手に合った指導をして、彼らがゆっくり少しずつ成長できるような手助けをお互い頑張っていきましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です